Elijah Kesslerは、後に『LIGHTSPEED』となる最初のセッションが行われたとき、まだ10代だったが、子供の頃からメロディック・ラップという独特のスタイルを確立していた。高校時代にInstupendoと一緒に活動をするようになってから、公に音楽を発表するようになり、寄宿学校の寮の部屋からSoundcloudに曲をアップロード。その楽曲がToro y MoiことChaz Bearの耳に留まり、Toro y Moiのミックステープ『Soul Trash』への参加を契機として、二人のコラボレーションはスタートした。アルバムの構想が頭に浮かんだElijahは、自宅の地下に仮設のスタジオを設置。すぐにデモをレコーディングし、Bearの送付。Bearはそれを独自のフィルターで磨き上げ、まったく新しいものに変えていく。こうして、Elijahの即興性とメロディの才能、そしてBearの音のパレットが融合した、独特のサウンドが生まれつつあった。その後数年間、著名なプロデューサーであるNosaj ThingとInstupendoが参加し、プロジェクトは成長し続け、マイアミ、ニューヨーク、サンフランシスコを行き来しての個人セッションが続き、アルバムの形が出来上がっていった。