「天使の歌声」と称される、メルボルン在住オーストラリア人シンガー・ソングライター、タマス・ウェルズ。6年ぶり、通算7作目となる待望のニュー・アルバムがリリース。コロナ禍と父の死を乗り越えてようやく完成させた本作『To Drink up the Sea』は、ベースとドラムを初めて本格的に導入したアルバムとなった2017年リリースの前作『The Plantation』でのエヴァーグリーンなバンド・サウンドを踏襲しながらも、また新たな音楽的領域に踏み込んでいます。
先行シングルとなった「It Shakes the Living Daylights from You」が特に顕著ですが、タマス・ウェルズ最大の武器である中性的な美しい歌声の多重録音ハーモニーと、グレッグ・J・ウォーカーならではのソフト・サイケデリック・フォークが融合した新境地は抜群の中毒性があります。