1981年に行ったクラフトワーク史上最大の“COMPUTER WORLD TOUR 1981”の終盤に行われた、完成度の高さで評判のオランダ公演を収録!
クラフトワーク史上、最大規模のワールド・ツアーとなった、1981年の“Computer World Tour 1981”の終盤に行われた、オランダ・ユトレヒトでの演奏を収録したCDをリリース!76年以降、『Trans-Europe Express』(77年)、「The Man Machine」(78年)とアルバムはリリースするものの、母国ドイツ以外ではライヴを行なっていなかったクラフトワークが、『Computer World』(81年)のリリースと共に、約5年ぶりにワールド・ツアーを開始。初来日公演を行ったツアーとしても知られている。当時のシンセサイザーの環境といえば、まだまだ巨大な設備が必要であり、当時彼らがデュッセルドルフに構えていたクリング・クランク・スタジオをそのまま移動するかのような規模でツアーを行なっており、当然のことながら、アルバム・タイトルとは裏腹にコンピューターも導入されていなかった。もちろん演奏も人力によるものだったため、演奏には良し悪しがあり、100本近いライヴを重ねたツアーの終盤、最終公演の3本前という時期に行われたオランダ・ユトレヒトのMuziekcentrum Vredenburgで行われたこのライヴは、非常に円熟味のあるライヴとなった。ここに収録されているのは、オランダで放送されたFM用の音源だが、コンサートの模様がまとめて放送されたわけではないようで、3つの音源ソースから構成されたものとなっている。しかし、意外と少ないサウンドボード音源であることや、ライヴ演奏が少ないと言われている「Metropolis」を収録していることなど、非常に価値の高い音源だ。