グラスゴーを代表するバンド、ベル・アンド・セバスチャンが2019年のワールド・ツアーからベスト・テイクを厳選した2枚組ライヴ・ベスト・アルバム『What To Look For In Summer』をリリース!COVID-19によって2020年のライヴだけでなく、新譜のレコーディング計画が白紙となってしまったバンドがからかねてよりファンから熱望されていたライヴ作品のリリースに応える形で本プロジェクトに着手。話題を呼んだ船上コンサート「Boaty Weekender」での3公演を含む2019年の全てのテイクを聴き返し、イエスの『Yessongs』やシン・リジーの『Live and Dangerous』などのライヴ・アルバムからインスピレーションを得て、さまざまなライヴから最高の録音を選ぶことによって2枚組のヴォリュームへと編纂された本作。
ほぼランダムな選曲だったとメンバーたちは語るが、結果として初期の「My Wandering Days Are Over」や「Seeing Other People」、「The Boy With The Arab Strap」をはじめとする人気曲、そして近年の「Poor Boy」や「We Were Beautiful」が並列されたキャリアを総括するベスト盤として、そしてステージにファンたちが上がり込んでピースフルな大団円を迎えるあの幸せな瞬間を詰め込んだ作品へと昇華。以前は謎めいた内省的なバンドとしてデビューを果たしながらも、今となっては「ツアーは、まさか自分たちがやるとは思ってもいなかったことだ。今までの人生で経験した中で最高の経験だよ」とメンバーたちが口にする通り、この20年間で多様な音楽性と娯楽性を抱える素晴らしきライヴ・バンドへと生まれ変わったことを刻み込んだ記念碑的作品がここに誕生した。