1980年代初頭にベルリンを拠点に活動し、どの同時代のサウンドとも類似性のない独創的な自主作品を残して忽然と姿を消した謎だらけのエレクトロ・デュオ<トラックス・ヴァッハ>。実態がつかめないながら彼らの人気は徐々に過熱し、後年になってSNS上に「なりすまし」まで出没するほどカルト的なものとなった。今回Suezan Studioは当時のメンバーとのコンタクトに成功し、全作品の一挙復刻に至った。KORGのシンセサイザー“MS 20”の可能性を探求したかのような冷笑的でブラックユーモアに満ちた実験的な楽曲は 、 まさしく冷戦下の壁の街<西ベルリン>の様相そのものである。このCDには、現在では驚くような高額プレミア価格で取引されているファーストLP『 Kaum Erdacht Schon Mode』1980に同年の7インチの音源を追加収録。 (C)RS
【収録曲】 Disc-1 1.Huckepack Und Zu Hunderten In Den Tod 2.V.S.O.P. 3.Vetter Tom’s Knuppel 4.Dick Sind Sie Und Keuchen 5.uNaNgEnEhM tOdLiCh 6.NuTzLoSe AbWelcHuNg 7.OcH, aNiTa 8.TrOpEnKrAnKhEiT 9.g.V,4 10.eIn TaG iN dEr LeGiOn 11.MaNni mEiEr IsT nE sAcKrAtTe 12.Dr.KoRg 13.WoRtBeScHrEiBuNg: ScHmErZ 14.tHoRaX-eX