SAXON、前作『Sacrifice』以来、2年振り21枚目となる『Battering Ram』(*破城槌(はじょうつい)。城門や城壁を破壊し、突破することを目的とした攻城兵器)。このアルバムは2015年1月から制作が始まり、同年10月にリリースされた。アルバムはアンディ・スニープが初めて単独でプロデュースを担当したSAXONのアルバムになるが、今作も前作を押し進めた欧州パワーメタル的な重厚でパワフルなアルバムになっている。アンディ・スニープとタッグがパーフェクトに作用した重要作!40周年を迎えるというバンドも、バンドの象徴である、ビフ・バイフォードのヴォーカルも全く衰えることなく、さらに力強いヴォーカルを聞かせている。アルバムを象徴するオープニング・トラックのタイトル曲「Battering Ram」はポール・クインとダグ・スカーラットの熱きツイン・ギターをフィーチャーしたアンセム曲。さらには「Stand Your Ground」、 「Top Of The World」等、盛り上がり必至な名曲が多数含まれる。このアルバムにはビフの愛息である、セブ・バイフォード(1997年生まれ)がバッキング・ヴォーカルで参加している。彼は自らも、NAKID SIXや、SUN KINGといったバンドで活動し、父親である、ビフとHEAVY WATERというメタル・ユニットを結成し、アルバムも『Red Brick City』(2021)、『Dreams Of Yesterday』(2023)の2枚をリリースしている。セブはこの後もSAXONのアルバムにバッキング・ヴォーカルで参加し、ビフのヴォーカル録りの際にはサポートをする等、ビフにとって大きな楽しみにもなっている。本アルバムのボーナスディスクは、ドイツでリリースされたBOXセットのみに収録されていた「SAXON Over Sweden 2011」、スウェーデン・ロック・フェスティヴァルでのフル・ライブ(18曲!)!