1953年プエルトリコ生まれの作曲家ロベルト・シエッラ。巧みなリズムと色彩感あふれる響きを駆使したオーケストラ作品で世界的に注目されています。このアルバムは3つのピアノ曲集を収録したもの。「ESTUDIOS RITMICOS Y SONOROS 」はショパンやリストの練習曲の伝統を継承した技巧的な作品で、様々なテクニック、とりわけリズムを正確に刻むことが要求されています。14曲で構成された「PIEZAS LIRICAS 抒情小品集」はアルハンブラ宮殿をはじめとした多種多様な情景からインスパイアされた曲集。「ALBUM FOR THE YOUNG 若者のためのアルバム」はシエッラ自身の子供時代の思い出などが素朴な筆致で描かれています。演奏するマシュー・ベンクトソンは音楽学者、作曲家としても活躍するピアニスト。現代音楽や演奏機会の少ない作品を好む彼は、ウィリアム・バードからジェルジ・リゲティまで幅広いレパートリーを有しています。 (C)RS
録音年:2021年10月24-27日/収録場所:Auditorlo Manuel De Falla、グラナダ(スペイン)