『The New Yorker』誌で“音楽史上最も美しい黙示録”と呼ばれ、2014年にはピューリッツアー賞も受賞したオーケストラ作品「Become Ocean」の作曲者ジョン・ルーサー・アダムズ。彼の作品は、常に自然、とりわけ彼が住んでいたアラスカの風景にインスパイアされていますが、この「Sila: the Breath of the World」も自然をモチーフにした神秘的な作品です。多彩なパーカッション・アンサンブルと、現代音楽が得意な合唱団「クロッシング」、ジャック四重奏団らの演奏者たちは、各パートを自由に歌い奏でるため、2度と同じ演奏が生まれることはありません。ここに現代のテクノロジーと多重録音を駆使することで、まるで一つの生命体のような音楽が生まれています。 (C)RS