20世紀に活躍したイタリアの作曲家マリピエロが1920年から64年にかけて作曲した8曲の弦楽四重奏曲を収録した2枚組。当時声楽が優勢であったイタリアの音楽界において、器楽作品の復興に尽くした作曲家の一人に挙げられるマリピエロは、ドビュッシーの影響が反映された自由な形式と、斬新な和声法を用いて実験的な作品を書き続けました。新古典派の様式に基づく第1番と第2番、交響曲の縮小版のような第3番と第4番、自身の演劇作品からインスパイアされたという第5番、更に色彩的な響きを追求していく第6番から第8番まで、マリピエロの作風の移り変わりを味わえます。1996年に録音され、その翌年にリリース、イタリアの音楽誌「Musica e Dischi」で高く評価されたアルバムを、マリピエロ没後50年を記念して再編集した2枚組です。 (C)RS
録音年:1996年5月7-10日、9月16-19日/収録場所:Studio di registrazione Dynamic,ジェノヴァ(イタリア)