ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第144番にはヌリア・リアルが参加しています。第14番「神もしわれらと共になかりせば」は1735年の顕現後第4日曜日用のカンタータ。未完となった1724/25年のコラール・カンタータ年巻を補うものとして作曲されました。基になったのは詩篇第124篇に基づくルターのコラールで、苦境に立った時や脅威にさらされた時に助けてくれる神を称える内容です。第144番「汝のものをとりて去りゆけ」は1724年2月6日、七旬節主日に初演された作品。第72番「すべてただ神の御心のままに」は1726年1月27日の顕現後第3日曜日用の作品。レチタティーヴォに続き、弦楽器が活躍するアルトのソロでは「Herr, so du willt 主により」の言葉が何度も繰り返すことで厚い信仰心が表明されています。そしてバスのレチタティーヴォに続き、軽やかなソプラノのアリアが続きます。最後は神への感謝が歌われた輝かしいコラールで曲を閉じます。 (C)RS
録音年:2022年2月18日、2013年1月25日、2020年2月14日/収録場所:Evangelischen Kirche Trogen AR、Olma-Halle 2.0 St.Gallen(スイス)