オズボーンのドビュッシーと言えば、「映像」や「版画」、「子供の領分」などを収録した名作集(CDA68161)、前奏曲集(CDA67530)、ポール・ルイスとのフレンチ・デュエット集(PCDA68329/CDA68329)など、いずれも名盤ばかり(すべてグラモフォン誌の「Editor’s Choice」や「Recording of the Month」に選ばれています)。このフランスの巨匠の音楽との強い親和性を証明してきたオズボーンの新たなドビュッシー・アルバムは、最初のピアノ作品(1880年の「ボヘミア風舞曲」)から最後の作品(2001年に発見された、1917年作曲の「燃える炭火に照らされた夕べ」)までをつなぐプログラム。初期と後期の異なる音楽的ムードに等しく対応し、ドビュッシーのもっとも愛されている名曲「月の光」を含む『ベルガマスク組曲』や「2つのアラベスク」、「ハイドンを讃えて」、「小さな黒人」などの名作を作曲年代順にならべて俯瞰します。