ウクライナの若き巨匠ヴァディム・ホロデンコがファツィオリF308を自在に操り、自由で独立したウクライナの人々へ想いを捧げるアルバム。多彩な引き出しを駆使して多くの変奏曲を遺したベートーヴェンの「ヴラニツキーのバレエ《森のおとめ》のロシア舞曲による12の変奏曲」。そして1960~70年代にラテンアメリカ各地で起こったヌエバ・カンシオン(音楽を通した社会変革運動)の中で人民連合政府の歌として作曲され、今日でも世界中で歌われる「The People United Will Never Be Defeated!(団結した民衆は決して敗れることはない!)」をもとにジェフスキーが変奏曲に仕上げた大作「《不屈の民》による36の変奏曲」という2つの変奏曲を弾きます。プログラムの最後に置かれたのはでホロデンコと2011年にモスクワ音楽院で出会って以来友人同士であるというロシアの作曲家、アレクセイ・クルバトフの2015年の作品「最後の3分間」。2人の深い友情と厚い信頼によってこの作品の世界初録音が実現しました。