ICE第1章の集大成アルバム。ヒットシングル[Love Makes Me Run]収録。 「原点回帰」と「進化」を両立させた必聴の名盤。
前作から僅か9ヶ月でリリースされたICE第1章の集大成的なアルバム。94年に続いて年間2作のアルバムリリースは、音楽表現を「点」ではなく「線」で捉える宮内和之のプロデューシングの特徴を物語っている。先行シングルの[Love Makes Me Run]は疾走感溢れる8ビートの上をポップスのお手本のようなメロディーが走る痛快なナンバー。単曲で聴くと感じないが、アルバムの中で聴くと確実に漂うソウルミュージック、これが宮内マジックである。[Medicine Street]はICEのデフォルトサウンド、[See The Music On The TV]は重厚なファンクサウンドだが、歌詞は宮内独特の世の中の風潮へのアイロニー、そしてそれを鮮やかに消し去る国岡のヴォイス、これもICEのデフォルトである。「原点回帰」と「進化」の2本立てを見事に両立させたアルバム。