東京を拠点に活動していたプログレッシヴ・ドゥーム・メタル・バンド、ROSERICH。1997年にリリースされたライヴ・カセット作品で、全8曲を収録した1時間を超える大作『Ritual - Live in Tokyo』が待望の初CD化。収録曲のほとんどが8分を超える長尺曲で、重く引きずるようなギターリフと歪きったベースが奏でるドゥ―ミーなヘヴィ・サウンドが特徴的。伸びやかに歌い上げるヴォーカルが、時に呪術的な歌いまわしも披露し暗黒世界を演出する傑作。フリーフォームな「Intro」に続きゆったりと始まる「Psychotic Waltz」、ドゥ―ミーな反復リフが重く響く「Memories of Love」、フリーキーなインプロから雪崩れ込むハードロック・テイストの「Withdrawal Symptom」、コンパクトながらもドラマティックな展開をみせる「The Awakening」、抒情的な「I Believe Again」、本作のハイライトともいえる18分超えの大作「Souls」、変化に富んだヘヴィな「The Old Bitch Is Back」等々、楽曲の完成度も高い。 (C)RS