スクエアカットのシンプルさが、コーディネートに気品を
MASAAKi TAKAHASHiの「源氏物語」シリーズの一つ「六条の御息所」をイメージした作品です。
美しさ、知性、気品、品格、どれも優れていたが故に、己のプライドから素直に愛を表現できないことも。
しかし、そのプライドがあるからこそ自分を磨き続けることが出来ると考えれば、
今の仕事や生活に必要な言葉なのかも知れません。
知性や気品のある方はあえて輝きを抑えるという意味で、この作品にはわずかに輝きを抑えたクリスタルシルバーシェイドを使用しました。
スクエアカットのクリスタルも、単純な連続デザインではなく途中で間を置いたことで、見る人が目を留めるデザインになっています。
~よせものとは~
「寄物」と書くように、「物」を寄せ集めて、何かを作ることを言います。
「彫金」が「金属」を彫ったり、切ったり、削ったりして何かを作るのとは逆の発想です。
そのため、小さなパーツをひとつひとつ何個も並べて、その接点だけをろう付け(溶接)して作品を作り上げます。この技術は、1892年にスワロフスキー社の創始者が画一的なカッティングクリスタルの量産に成功したことにより盛んになりました。その後、ジュエリーのように小さなものでも複製を作ることができる「キャスト技術」が1960年代ごろから盛んになるにつれて、よせもの職人が少なくなり、今ではほとんど後継者がいないのが現状です。
溶けた金属を流して一体成型出来るキャスト作品は金属が肉厚になり重くなってしまいますが、「よせもの」作品は軽い石枠やパーツを強度の高いろう付けで加工しています。そのため、金属部分の重さはキャスト製品の1/3以下となり、ピアス・イヤリングやペンダント、ブローチなどは、重さによるストレスを感じさせません。
今の技術では、強度も含めてコピー作品を作ることができない、職人の技術による「よせもの」作品をぜひ、手に取って頂けたらと思います。
◆◆ギフトボックス付き◆◆
~MASAAKi TAKAHASHi~
アンティーク、ヴィンテージジュエリー時代に盛んだった「よせもの」という手づくりにこだわったコスチュームジュエリーブランド。
作家の高橋正明は、フィンランドで建築家ユハ・レイヴィスカを師事し、帰国後は自身の設計事務所を持ちながら家業であるアクセサリー製作を手伝っていた。その際、自社の持つ「よせもの」という技術を継承する職人が世界的にほとんどいないことを知った高橋は、その認知、普及のため2012年にオリジナルブランドMASAAKiTAKAHASHiを立ち上げ、2014年に日本のものづくりのブランドが集まる2k540(東京都)に旗艦店をオープンした。
その取り組みや技術により、東京都から伝統的工芸品認定を受けている。
スワロフスキー・パートナーブランド契約(2013~2020)。スワロフスキー社主催Word Jewelry Facet 2014日本代表作品製作(ティアラ)。ミス・グランド・ジャパン日本代表ティアラ製作およびティアラ公認クリエイター就任。国内外のアーティスト、スタイリストからの製作依頼、作品協力など、多くの信頼を得ている。
また、文化服装学院ファッション工芸ジュエリーデザイン専攻非常勤講師として、よせもの技術を含めコスチュームジュエリーの製作基礎を指導し、若手の育成にも力を入れている。
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→公式HP