金属の輪郭がほとんど見えない爪留めだからできる軽さや浮遊感。
まさに、かもめをデザインするのにふさわしい。
伝統技術「よせもの」による作品で、この大きさでもわずか4グラム(ペンダント部分)という軽さを実現しています。
チェーン長さは通常チェーンの40cmにアジャスター5cmですが、ペンダントトップが細くて長いため、バランスの印象としては通常ペンダントとロングの間ぐらいに見えます。
この「ブルー」配色は、翼に3種類のブルーをグラデーションで配色しています。とくに、中央に近いマジェスティックブルーという色のクリスタルは、暗めのお洋服の上でも、しっかりと青感を発揮してくれる、スワロフスキー社の中でも最近の色を使用しています。
旅行でのトラベルジュエリーとしても、プレゼントとしても最適なモチーフペンダントだと思います。
~よせものとは~
「寄物」と書くように、「物」を寄せ集めて、何かを作ることを言います。
「彫金」が、「金属」を彫ったり、切ったり、削ったりして何かを作るのとは、逆の発想です。
そのため、小さなパーツをひとつひとつ何個も並べて、その接点だけをろう付け(溶接)して、作品を作り上げます。
この技術は、1892年にスワロフスキー社の創始者が画一的なカッティングクリスタルを量産することに成功したことにより盛んになりました。
その後、ジュエリーのように小さなものでも複製を作ることができるキャスト技術が盛んになる1960年代ごろから、よせもの職人が少なくなり、今ではほとんど後継者がいないのが現状です。
溶けた金属を流して一体成型出来るキャスト作品は金属が肉厚になり重くなってしまいますが、「よせもの」作品は、軽い石枠やパーツを強度の高いろう付けで加工するため、金属部分の重さはキャスト製品の1/3以下となり、ピアス・イヤリングやペンダント、ブローチなどは、重さのストレスから解放されます。
今の技術では、強度も含めてコピー作品を作ることができない、職人の技術による「よせもの」作品をぜひ、手に取って頂けたらと思います。
◆◆ギフトボックス付き◆◆
~MASAAKi TAKAHASHi~ アンティーク、ヴィンテージジュエリー時代に盛んだった「よせもの」
という手づくりにこだわったコスチュームジュエリーブランド。
作家の高橋正明は、フィンランドに渡り建築家ユハ・レイヴィスカを師事し、
帰国後、自身の設計事務所を持ちながら、家業であるアクセサリー製作を手伝っていた。その際に、自社の持つ「よせもの」という技術を継承する
職人が世界的にほとんどいないことを知り、その認知、普及のため、2012年にオリジナルブランドMASAAKiTAKAHASHiを立ち上げ、
2014年に日本のものづくりのブランドが集まる2k540(東京都)に旗艦店をオープンした。
その取り組みや技術は、東京都から伝統的工芸品認定。
スワロフスキー・パートナーブランド契約(2013~2020)。スワロフスキー社主催Word Jewelry Facet 2014日本代表作品製作(ティアラ)。
ミス・グランド・ジャパン日本代表ティアラ製作およびティアラ公認クリエイター就任。
国内外のアーティスト、スタイリストからの製作依頼、
作品協力など、多くの信頼を得ている。
また、文化服装学院ファッション工芸ジュエリーデザイン専攻非常勤講師として、
よせもの技術を含めコスチュームジュエリーの製作基礎を指導し、若手の育成に力を入れています。
→公式HP