話題の展覧会「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」の開催を記念し入手困難となっていたブライアン・イーノの90年代を代表する名盤4作に、さらに超レア盤『77 Million』を加えた5タイトルを一挙再発! 全5作に同時代に制作された未発表のボーナストラックが追加され、紙ジャケ・高音質UHQCDの新装盤で蘇る!
自ら「ジャズを曖昧で異質な視点で捉えた完全に新しい“Drop”という音楽のスタイル」と述べている通り、マイルス・デイヴィスのアンビエント性を一つのインスピレーション源として音楽制作を行ってきたイーノが、生成音楽の手法を用いたアンビエントからジャズへ再接近し、イーノ流のジャズを奏でるためのシステムを提示した『The Drop』。ジャズからアンビエントへの接近が珍しくなくなった時代であればなおのこと、単に静謐さや穏やかさといった表面的な音楽的特徴にとどまらず、人々を取り巻くように環境の雰囲気の一部となって延々と駆動し続けるかのごときジャズをシステムとして提示したという点で、いまだに掘り下げる価値のある発見に満ちた作品であり、近年、とりわけ危機的なパンデミックが世界を覆い始めて以降、アンビエント・ジャズと形容し得る音楽が相次いで生み出されている中で、再び一際輝きを放つ名盤である。未発表音源が追加収録され、オリジナルブックレット訳と細田成嗣による最新版の日本語解説を加えた解説書を封入。音源は高音質UHQCD(Ultimate High Quality CD)、パッケージはミニLP仕様の紙ジャケ仕様での再発となる。