アンダーグラウンドの至宝HAIIRO DE ROSSI が打ち立てた新たなジャズラップの金字塔とも言える10枚目のフルアルバムが完成。前作にあたる快作Revelation でエグゼグティブプロデューサーを務めた盟友Pigeondustが全曲プロデュースを担当。HAIIRO DE ROSSI 自身Jazzy Hip Hop もしくはジャズラップ、コンシャスラップの筆頭として挙げられるMCだが、今作ではJazz とHipHop をメインに置きながらも、ラップの切れ味、リリックの精度はRevelation から短期間であるにも関わらず激増し、Pigeondust との鉄板とも言えるコンビネーションはより親和性を高め、正に音と言葉の黄金比率を提示。主にジャズやフュージョン、ソウルをサンプルにしつつも、Pigeondust の手捌きは既存の枠に当てはめれないほどに自由な音を作り上げ、その上を縦横無尽に言葉が展開されていく様はある種オルタナティブヒップホップの最新形態とも言える。 (C)RS