〇主な仕様
・アルミニウム筐体(削り出し)
・ピエゾセラミックツイータ第三世代VST2+グラフェンコート振動板ウーファー
・銀メッキOFC+高純度OFCハイブリッド導体ケーブル(φ3.5mmプラグ アンバランス)
・ディープマウントイヤーピース
○特徴
アルミニウムの物性上、内部損失が低く響き易いことから「筐体の鳴り」を利用したチューニングを施しました。
アルミニウムの持つ個性的な響きを活かすために、筐体を響かせる点で最適なグラフェンコート振動板のウーファーを採用。グラフェンは物性上、伝搬速度が高くローリングなどの偏った振動を抑制することができ、筐体へ音の振動を効率よく伝えることができます。
低音域に厚みを持たせ、VST2の生み出す倍音成分を最大限に引き出すことで、透明感が有りシリーズ中最もバランスの良い音色を実現しました。
さらに、筐体から伸びる直結ケーブルには銀メッキOFC+高純度OFCのハイブリッド導体を採用することで、定位の良いワンランク上の空間表現を可能にしました。
〇ディープマウントイヤーピース標準装備
一般的なイヤーピースと比較して耳のより奥の広いエリアでフィットする独自形状により密閉性が向上。
豊かな低音再生とイヤホンの落下防止を両立する極めて安定した装着感を実現します。
表面質感の異なるブラック(マット)とクリア(光沢)がそれぞれXS/S/M/Lの4サイズ付属します。
〇イヤホン収納ケース・ポーチ付属
イヤホンの持ち運びに便利な本革製ケースと、巾着タイプの布製ポーチを付属しています。
本革ケースは質感が高く丈夫なため、持ち運びだけでなく使用しない付属品の保管などにも役立ちます。
金属筐体&新ユニットで大進化。“らしさ”と“現代性”が融合した新ドブルベが登場
ラディウスの「ドブルベ」が、シリーズ初の金属筐体でデザインを一新。さらに新型ユニット「VST2」を搭載と、大幅な進化を遂げた。最上位モデルのHP-W300はチタン筐体とチタンコート振動板を採用するモデルだ。
シリーズの特徴だったキレのよさとフォーカス感のよい低域表現はそのままに、解像度感がグッとアップ。ノイズ感が抑えられているのかディテール表現が丁寧になり、サウンドがリアルに、かつリッチな表現に感じられるようになった。
筐体の“鳴り”も積極的に活用して音づくりを行っているそうだが、金属から想像される固有の響きは感じにくく、音色的にも上手くまとまっている。おかげで、オーケストラを聴くと各楽器が目立ちすぎず引っ込みすぎず、それぞれが見事に役割を果たしつつホールいっぱいに広がる壮大な演奏を楽しむことができる。
特筆だったのが女性ボーカルで、変調のないニュートラルな歌声と、ちょっとした首の振りも如実に感じられる緻密な定位、音の広がりを感じることができた。おかげで、歌姫それぞれの魅力が存分に伝わってくる。まさに“ドブルベらしさと現代的な表現との融合”といえる、絶妙なチューニングだ。
文:野村ケンジ
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。