パワーウルフは、現在最も人気のあるドイツのメタル・バンドと言っても過言ではない。 白塗りを施した強烈なルックスや、人狼伝説に吸血鬼等、徹底したオカルティックなイメージと、 正統派パワー・メタル・サウンドというギャップが持つインパクトは絶大だ。その結成は04年。 翌年にはいきなり名門、メタル・ブレイドから『Return in Bloodred』でアルバム・デビューを果たす。 その後『Lupus Dei』(07年)、『Bible of the Beast』(09年)、『Blood of the Saints』(11年)とリリースしたところで、 オーストリアの大手ナパーム・レコードに移籍。13年に発表された5枚目のアルバム『Preachers of the Night』は、 地元ドイツのチャートでNo.1を獲得する大ヒットを記録。パワーウルフは欧州メタル・シーンのフロントランナーとなったのだ。 重厚なオーケストラやクワイヤをフィーチャーした最新スタジオ・アルバム『コール・オブ・ザ・ワイルド』(21年)が、 またまたパワー・メタル・ファンから絶大なる支持を得たことも記憶に新しい。