2011年に『Call To Arms』がリリースされた翌年、早くもバンドは次作の制作に向けて動き出した。2012年の3月にビフ・バイフォードが、バンドには既に次作のアイデアがあり、曲作りとアレンジを開始したとアナウンスした。さらに7月にはメンバーのスタジオでのアルバムに向けてのジャム・セッションの様子がYouTubeで公開された。そして8月に入り、レコーディング突入のアナウンスがあり、制作にはACCEPTやNEVERMOREを手掛けてきた、かのアンディ・スニープの初参加が発表される。アンディはミックスとマスタリングを手掛け、プロデュースはヴォーカルのビフが担当する。アンディのミックス作業は10月には完了した。そしてバンドはアルバムタイトルの『Sacrifice』とツアー日程が発表された。2月にはタイトルトラック「Sacrifice」のミュージックビデオがリリースされアルバムは2013年3月1日にリリースされた。そしてCDデラックス版には、SAXONのクラシック・ソングス5曲のリ・レコーディング・ヴァージョンを収録したボーナスディスクが付属した。今回の来日記念盤もこの5曲の音源がそのまま収録される。アルバムのリリース後、ワールドツアーが行われた。ツアーは米国から始まり、Monsters of Rockクルーズに出演、続いて南米公演が行われた。4月には英国ツアー、続いてヨーロッパ公演が行われ、ドイツのBang Your Headフェスでのヘッドライナー出演や、フランスのHellfestへの出演が続いた。『Sacrifice』は、2011年の『Call to Arms』と比べてより重厚なメタルの印象で、アンディ・スニープの影響からか、ヘヴィでスピーディーなギターが全編に渡って展開され、好評を博した。