リスボン市立ファド博物館『Museu do Fado』は、ポルトガルを代表する音楽ファドに関する様々なアーカイヴを収集/保存するだけでなく、その知識を世界に向けて広める役割を果たしています。そしてその一端を担っているのが同博物館が有するレーベル<Museu do Fado Discos>で、そこからは現在のファド・シーンのキーとなる素晴らしい歌手や演奏家の作品が紹介されています。そんな同レーベルの作品の中から選りすぐりをご紹介する企画の第7弾がこちら。これまで紹介してきた中でもっとも異色と言える本作は、かつてポルトガルがアジアにおける海洋文化の拠点のひとつとしていたインドのゴアで発展した大衆音楽マンドー(Mando)と、ファドとの繋がりを模索した、非常に興味深い作品です。 (C)RS