2014年にリリースした『ウィケッド・リーダーズ』が、ミュージック・マガジンの年間ベスト・アルバム1位(ワールド・ミュージック部門)に選ばれるなど、ここ日本でも大きな話題となったガーナ人音楽家キング・アイソバ。当時“ガーナの新星”と称され、久々のアフリカ音楽の大物として人気を博した彼が、2017年の『1000・キャン・ダイ』以来となる新作を発表してくれました。5年もの歳月を掛けて制作されたのが本作で、前作同様Glitterbeatからのリリース。コロナの影響で海外での制作が難しかったアイソバは、レコーディングとミキシングの大部分を、彼の故郷ボロガタンガからさらにブルキナファソ寄りにある街ボンゴのスタジオで行いました。そして今回キーパースンのひとりとして挙げられるのが、オランダのオルタナ系バンド“The EX”のメンバーとして知られるZeaことArnold de Boer。オランダのアンダーグラウンド・シーンを支えるこの重鎮と以前から懇意にしていたアイソバですが、今回の録音でより一層深い絆で結ばれたことで音楽的にもさらなる進化を遂げることができました。 (C)RS