関西ジャズ・シーンの発展に多大な貢献を果たしたピアニスト/オルガン奏者の小曽根実の次男として生まれ、兄・小曽根真とともにジャズ一家で育ったサックス奏者の小曽根啓。1985年のバークリー音楽大学卒業後は、地元・神戸にて後進の育成をメインに活動してきましたが、このたび初のソロ・アルバムを制作。かねてからそのサックス及び作曲の才能を認め、長年にわたりアルバム制作を進言していたという小曽根真がプロデュースを務め、演奏にも全面参加。そして、小曽根真率いるビッグ・バンド、No Name Horsesの鉄壁のリズム・セクションである中村健吾と高橋信之介がバックを固めています。アルバムは、小曽根啓のオリジナル5曲、スタンダード3曲、そして20代の頃に兄・真から教えてもらった思い出の曲だというミッチェル・フォアマン「ゴージャス」の全9曲で構成。オリジナル曲は、いずれもメロディアスで耳心地がよく、心に迫ってくるナンバーばかり。風通しのよいストレートなサウンドと、メンバーどうしのインタープレイが堪能できる、ジャズ本来の醍醐味を感じさせる作品です。(C)RS