【イントロダクション】 2010年、音楽シーンに突然現れ、その型破りな音楽性、独創的な歌詞、メンバー4人の個性あふれるキャラクターで瞬く間に新世代を象徴するバンドとなったSEKAI NO OWARI。これまでの過去の日本のバンドシーンの常識にまったくとらわれない大胆で驚きに満ちた活動を展開してきた4人が、遂に映画の世界へと乗り出した。監督を務めるのはフランス在住の映像作家ラファエル・フリードマン。海外のクリエイターを抜擢した理由について、Fukaseは「SEKAI NO OWARIのことをほとんど知らない監督に、感じたままの僕らの姿を撮ってほしかった」と語っている。その言葉通りフリードマン監督はSEKAI NO OWARIに何の先入観も持つことなく、ライヴのリハーサルと本番、打ち上げの様子、そして東京での日常といった、彼らのありのままの姿をファンタジックな映像でとらえている。また、そうしたいわゆる“ドキュメンタリー作品”としての要素だけではなく、4人それぞれのイメージシーンやショートストーリー、さらにはアニメショーンが随所に挿入されていて、作品全体がまるでまどろみながら浅い夢を見ているような不思議な感覚に溢れている。『TOKYO FANTASY』という彼らが掲げるテーマを映像で体現したSEKAI NO OWARI初の映画が誕生した。