DBDは、コンパクトなサイズのシャーシ(幅 69mm x 長さ 111mm x 高さ 50mm)にベーシックなディレイ機能を備えています。Delay Time、Delay Level、Repeat コントロールで構成されており、ヴィンテージのテープ・エコーのようなアンビエント・ディレイとして機能するように設計されました。設定も簡単で、ディレイタイムの設定の重要度が高くないように敢えて設計されています。ディレイタイムが 120ms以上の設定のときにディレイタイムが拍もしくは拍の倍数設定になるケースがありますが、良いサウンドを作り出すために必ずしもその設定にする必要はありません。
多くの点において、オイルドラム、テープ、金属糸、アナログ BBD やデジタルといったディレイメディア自体がどれかということは重要ではなく、最終的なサウンドはディレイメディアの限界とその効果を生み出すのに必要となる周辺回路によって常に設定されます。Mad Professor では、コンパクトで安定性が高く、妥当なディレイタイムを備え、回路の限界の重要性がそこまで高くないデジタル設計をセレクトしました。結果として、ディレイメディアの確定的な制限をあまり考慮せずに、設定したい帯域幅と歪みレベルで周辺回路を設定することができます。