DaftPunkの「Give Life Back to Music」では、量的に押さえつつも制動の効いた低音のリズミカルな刻みの鋭さが印象的で、同時にハイの金属音も美しく、そしてシャープに伸びる。低音に振り過ぎず、正確に音情報を再現しつつも、音楽的に聴いていて楽しいサウンドというのは、なかなか他にない味を持っている。
それでは、クラシカルな音源はどうだろうか。ジャズからSHANTIの「Born to Sing」(96kHz/24bit)を聴くと、ボーカルの響きは想像以上に美しくシャープで、空間のなかで実在感を持って鳴らしてくれる。特にDM100の持つ低域のゴリゴリとした質感の良さが改めて体感できる上に、リズムを刻むシンバルのサウンドまでシャープに響かせる。カラヤン指揮の「ヴィヴァルディ『四季 春』第一楽章」では弦楽器の音のサウンドの刻みが美しく、またホールの広がりも自然に伝わるのだ。