生産者の理想の味わいを実現 畑は石を多く含む白亜質の土壌で、ミネラル感の強い葡萄が出来ます。毎年、同じ区画の葡萄を使っています。以前は樹齢が若かったため、スタンダードクラスにブレンドしていましたが、単一でワインを造るのに十分な品質となり、'16VTから生産を始めました。発酵、熟成ともにステンレスタンクで行います。「これは私の葡萄の味、私が理想とする果実の味がこのワインに表現されています。飲んでもらえば分かります」と生産者は語ります。 ベルジュラックを牽引する生産者 ボルドーにほど近いベルジュラックでワイン造りを行う生産者。所有するソーシニャックの畑はボルドーエリアから2kmしか離れていませんが、”ベルジュラック”としての市場はほとんどないため、ネームバリューではなく「高品質かつリーズナブルな価格」ということに重点を置いたワイン造りを行います。その実力は確かで、他のベルジュラックの生産者が彼らの手法をすぐ真似するほどの影響力があります。さらに輸出は全体販売量の8割を占めており、地元から世界までその品質が認められていることがわかります。 既成概念に捉われない自由で柔軟な考え方 彼らは探求心が非常に高く、偏見を持たずに常に新しいことを試しています。フランスの他の地方で栽培される品種からスペインの土着品種まで、ボルドー地方やベルジュラックのある南西地方では全く見られないような品種の可能性を模索し、有効だと判断した栽培・醸造の方法は忌憚なく取り入れます。変化する市場の需要に応じ、常に「Best price for best quality(最高のクオリティを最良の価格で)」を考える情熱がシャトー・デ・ゼサールにはあります。