おせち料理とは?
食材の意味や日本全国の
おせち料理の魅力を紹介

一年の幸せを願う「おせち料理」とは?いつ食べる?

本来の「おせち」は季節の節目を指す言葉だった

従来の「おせち」は神への謝意を表すお供え物だった

おせちに込められた「縁起のよい意味」とは?

おせち料理の食材の意味

■数の子
数の子は、卵がたくさんあることから子孫繁栄や幸運の象徴とされる食材です。
■黒豆
黒豆のように黒く日焼けして健康に、また「マメに健康に」過ごせるようにという意味が込められています。
■田作り
田作りとは、片口いわしの稚魚を使った料理。いわしを刻んで肥料とした田畑が豊作になったことから、五穀豊穣を願う食材とされています。
■たたきごぼう
ごぼうには長寿や息災、家が安定するように。という願いが込められています。
その形状から「細く、長く、つつましく生きる」ことを願う意味もあります。
■紅白かまぼこ
紅白かまぼこの、赤は魔除け、白は神聖さを表します。また、形が「日の出」に似ていることからおめでたいともされます。
■栗きんとん
栗きんとんは、黄金の色合いや、金団(きんとん)という漢字から豊かさを表す食材。また、栗は豊穣の象徴とされます。
■伊達巻
伊達巻は、形が巻物に似ていることから、知識が増え学問で成功できるように願う食材。また、色鮮やかな巻物は、豊かさや縁起を担ぐシンボルでもあります。
■昆布巻
昆布巻は、「こぶ」が「喜ぶ」に通じる語呂合わせで縁起物とされます。また、昆布は長寿の象徴であり、縁起の良い食材としても知られています。
■錦玉子
錦玉子は、黄身を金、白身を銀に例え、さらに「錦」の語呂合わせで縁起を担ぎます。
■ブリ
ブリは、成長と共に名前の変わる出世魚。立身出世を願う縁起の良い食材とされます。
■鯛
鯛は「めでたい」という語呂合わせ、縁起の良い「赤」であることから縁起の良い魚とされます。また、七福神の恵比寿様が持つ魚としても知られています。
■あわび
あわびは100年生きるとも言われ、不良長寿の象徴とされています。(実際のあわびの寿命は15~20年程度だそうです)
■海老
海老の長いひげと曲がった腰は長寿の象徴とされ、長生きを願う縁起物とされます。
■紅白なます
紅白なますは、縁起物の水引をかたどっていることから、平和や平安を願う食材です。
■筑前煮
筑前煮に使われる、穴があるレンコンは「将来の見通しが効く」、小芋をたくさんつける里芋は「子孫繁栄を願う」とされ、縁起の良い料理です。

お重に詰める意味

地方ごとに異なる様々なおせち料理

北海道

青森県

秋田県

岩手県

山形県

宮城県(仙台)

福島県

新潟県

石川県(金沢)

京都府

大阪府

福岡県

熊本県

沖縄県

現代のおせちに取り入れられ始めた食材

海外におせちはある?新年を祝う特別な料理

おせち料理の意味・由来

記事監修

弥冨 秀江 (いやどみ ひでえ)

管理栄養士。女子栄養大学生涯学習講師。株式会社ヘルスイノベーション代表。長年の病院、企業での豊富な栄養指導、臨床経験をもとに、出版、出筆活動、企業の食品およびメニュー開発など食事療法の新しい領域を創造する。

記事監修

小宮 理実 (こみや りみ)

行事食研究家。京都生まれ。季節感を大切にした日本のおせち料理や行事食を専門とし、お祝いの食の商品開発を手がける。全国の子どもたちに『本物の食』を伝える食育活動にも力を注ぐ。一般社団法人行事食協会 代表。

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